最初にこの漫画を発表するにあたって。
作り手の理想は、必ずしも消費者にとって納得されるものではありません。
しかしあえて言わせていただければ、作り手ほどその食材に近い存在はいません。
なるべくなら自分の作っているものの「本当の姿を知ってもらいたい」、それが作り手の本音でしょう。
それは、プラスの情報だけではないかもしれません。
では「都合の悪いことは隠すべき」なのでしょうか。
たとえ消費者が誤解のまま購入したとして、それは正しいことなのでしょうか。
長所、短所を含めて自分の野菜を愛してもらえることを、作り手は望んでいます。そのような土台が
出来上がって初めて食の信頼が導けるのではないでしょうか。