これまでお客様と話をしてきて何度も聞いた言葉があります。
「もやしの豆はみんな外国からなのか。国産の豆からつくれないのか」
私はその都度、こう答えてきました。
「緑豆、ブラックマッペとも気候的に難しいようです。そしておそらく出来てもこの値段にはならないでしょう」
と。しかしそう答えながらも私の気持の中では
『国産の豆から育てた純国産もやし』
への憧れは日に日に強くなっていたのです。
現在でも北海道産、九州産といった豆をつかった
「国産大豆」を使ったもやしは知っています。ただどうしても割高になりますし、
何かその価格のハンデを超えるほどの強い物語がないと商品化には難しいと感じていました。
そして昨年(平成21年)の秋のことです。熊谷市産業祭において多数展示されていた
ある農産物を見て私は驚きました。それは・・・
『さまざまな埼玉県産大豆』
であったからです。そう。埼玉県は大豆の一大産地でもあったのです。
その後、ふとしたことで
埼玉県産在来種大豆の存在、それを普及させようとしている方々の存在
を知るにいたり、埼玉県深谷市でもやしを作る私の新たな方向性が見えてきたのです。
「深谷の旧きもやし屋が、失われつつある埼玉県在来の大豆を使ってもやしを作る」
その物語の強さ、その食の正しき方向性が私を突き動かしたのです。
現在確認されている埼玉県在来大豆は28種類。私は深谷のもやし屋として
これら正しき在来大豆たちの普及に全力を注ぎます。
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こちらのブログで埼玉県産在来大豆もやし誕生とその先の流れを記しています。
「埼玉県産在来大豆もやし・・・その味の力・生命力という栄養価(参考)」
「地元の豆」
「地元農家への電話」
大きな希望となりうる、埼玉県産在来大豆もやしの物語はまだまだ続きます・・・・